記事:北朝鮮への核攻撃検討―米公文書=偵察機撃墜受けニクソン政権

北朝鮮への核攻撃検討―米公文書=偵察機撃墜受けニクソン政権

6月24日9時40分配信 時事通信
 【ワシントン時事】1969年に当時のニクソン米政権が、北朝鮮への核攻撃を検討していたことが分かった。米ジョージ・ワシントン大学国家安全保障アーカイブNSA)が23日、このほど機密解除された公文書の調査結果として発表した。
 北朝鮮は同年4月、日本海上で米軍偵察機を撃墜。31人が死亡したこの事件を受け、キッシンジャー大統領補佐官(国家安全保障担当)らが、北朝鮮に対する軍事措置の選択肢を検討した。
 その結果、北朝鮮の軍指令部や軍用空港・港などを戦術核で攻撃する作戦(暗号名フリーダム・ドロップ)などが検討された。この作戦を実行した場合の民間人の犠牲者を100人から数千人と、かなり低く見積もっていたことも分かった。