記事:中国の元外交官、張香山氏死去

中国の元外交官、張香山氏死去=対日国交正常化交渉を担当

10月12日16時45分配信 時事通信
 

【北京時事】中国の知日派の外交官として、日本との国交正常化交渉などに当たった元中国共産党対外連絡部副部長の張香山(ちょう・こうざん)氏が10 日、病気のため北京市で死去した。95歳だった。告別式は16日午前9時(日本時間同10時)から同市の八宝山革命公墓で営まれる。
 関係者によると、近年両国間で生じてきた摩擦や対立を憂慮し、政治問題の重要性を訴えていた。心臓病のため入院していたが、95歳の誕生日に静かに息を引き取ったという。
 浙江省寧波市生まれ。1933年から日本に留学、東京高等師範学校(現筑波大学)で学び、日中戦争が始まった37年に帰国した後、中国共産党に入り、八路軍に参加。新中国成立後は一貫して党や外務省で対日関係に携わり、たびたび訪日した。