記事:さまよえる湖 62年に消滅=ロプノール現地調査で結論−中国

さまよえる湖、62年に消滅=ロプノール現地調査で結論−中国

12月26日20時38分配信 時事通信

 【北京26日時事】26日の新華社電によると、中国新疆ウイグル自治区の生態地理研究所は「さまよえる湖」ロプノールについて、「1962年に干上がり、完全消滅した」との調査結果を明らかにした。従来は砂漠拡大や乱伐のため72年に消滅したとの説が有力だった。
 ロプノール湖はかつて同自治区タリム盆地東端に位置し、古代王国・楼蘭の文明をはぐくんだ。流れ込む河川の変化により、位置や面積が変わったことで知られる。同研究所は4000キロにわたる現地調査と衛星写真の分析から「62年消滅」の結論を下した。
 専門家によれば、この地域で58年に大規模な洪水が発生。ロプノール湖の面積は3000平方キロメートル以上になったが、水深が3メートルしかなく、その後急速に干上がり、4年後には消滅したという。