記事:白鳥事件の鶴田容疑者が死亡

白鳥事件の鶴田容疑者が死亡=逃亡先の北京で―警部射殺から60年、真相語らず

時事通信 3月29日(木)11時32分配信
 【北京時事】1952年1月に札幌市内で白鳥一雄警部=当時(36)=が射殺された「白鳥事件」で、北海道警から殺人容疑で指名手配され、中国に渡った元北大生、鶴田倫也容疑者が今月中旬、北京市内で病気のため死亡していたことが29日分かった。82歳だった。中国共産党関係者が時事通信に明らかにした。
 白鳥事件では関係者10人が中国に逃亡。このうち7人は帰国し、2人は88年に相次いで病死した。時事通信は97年6月、中国に最後まで残った鶴田容疑者が北京で生存していることを確認し、インタビューした。この際、事件への関与について「今は話す時ではない」と語ったが、中心人物だった同容疑者はその後も真相を語る機会がなかった。
 鶴田容疑者の時効は海外にいるため停止。逮捕状を半年ごとに更新している日本の警察当局は、中国側に事実確認を求めるとみられる。