記事:「竹島領有」で日韓が主張、黙認し合う密約

 疑問が多い記事。宇野宗佑河野一郎の秘書を務めたこともあったので、河野の代理人として宇野が訪韓したという形なのか。しかし、岸信介船田中、矢次一夫といった親韓派ならまだしも、当時まだ40代で当選二期目であった宇野が、どうして竹島問題をめぐって密約など結びうる立場にあったのか?密約は、自民党主導の紳士協定というべきものだったのか、外務省サイドに事後通告(現在、日本政府は日韓交渉関係の公文書は非開示)はあったのか。


竹島問題、棚上げ合意」 国交正常化前に“密約”存在 韓国誌が紹介

3月20日8時1分配信 産経新聞

 【ソウル=黒田勝弘】日韓が領有権を争っている竹島(韓国名・独島)に関し、両国はお互い領有権の主張を認め合い、お互いの反論には異議を唱えないとの “密約”があった−と、19日発売の韓国の総合雑誌「月刊中央」(中央日報社発行)4月号が伝えた。また“密約”では、韓国は「独島」での駐屯警備隊の増強や新しい施設の増築はしないとなっていたが、韓国側はその後、この約束を守らなかったとしている。

 竹島問題について日韓双方は、国交正常化(1965年)の交渉過程で領有権を棚上げすることで合意していることは、日本では知られている。これは韓国側も日本の領有権主張を一応、了解していたことを意味するが、韓国ではこのことはほとんど知らされておらず、近年は日本に対する一方的な非難、糾弾に終始している。

 韓国マスコミは竹島問題で韓国の立場を支持する日本の学者や研究者などの話は大々的に伝えるが、不利な意見や主張は無視するのが通例だ。今回の報道は竹島問題をめぐる日韓の交渉過程の出来事を客観的に紹介するものとして異例だ。

 同誌によると、この“密約”は、国交正常化5カ月前の1965年1月、訪韓した自民党宇野宗佑議員(後の首相)と韓国の丁一権首相の間で交わされた。内容は(1)島については今後、双方が自国の領土と主張することにし、これに反論することに異議は提起しない(2)韓国が占拠している現状は維持するが、警備隊員の増強や新しい施設の増築などはしない(3)両国はこの合意を守る−などで、韓国側では朴正煕大統領の裁可を受け、日本側では佐藤栄作首相などに伝えられたという。

 “密約”を証言しているのは、日韓国交正常化を推進した金鍾泌・元首相の実兄、金鍾珞氏ら。金鍾珞氏は当時、経済界にいて舞台裏で国交正常化作業を手助けした。竹島問題での対立が国交正常化の大きな障害になっていたため、金氏が「将来に解決する」ということで棚上げ案を出し、合意にこぎつけたという。

 韓国政府は当初、竹島支配については現状維持で目立った動きはしなかったが近年、接岸施設の建設など物理的支配を強めているのが実情だ。

最終更新:3月20日8時1分
産経新聞


竹島領有」で日韓が主張、黙認し合う密約…韓国誌

3月20日2時48分配信 読売新聞

 【ソウル=中村勇一郎】19日に発売された韓国の月刊誌「月刊中央」は関係者の話として、竹島(韓国名・独島)の領有権を巡って日韓が1965年1月、自国の領土と主張することを互いに黙認し合う密約を交わしていたと報じた。

 同誌によると、建設相時代に密約交渉を担当していた河野一郎氏の特命を受けた宇野宗佑自民党議員(後の首相)が訪韓し、韓国の丁一権(チョン・イルグォン)首相(当時)に「解決せざるをもって解決したとみなす」と記された密約文書を渡した。朴正煕(パク・チョンヒ)大統領(同)も承認したという。同年6月に調印された日韓基本条約竹島問題について触れないことも合意していた。

最終更新:3月20日2時48分
読売新聞